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実は好相性!「シニア世代」と「キャッシュレス決済」

「買い物の支払いは現金のみ」というのは過去の話。カードやスマートフォンを使う「キャッシュレス決済」が私たちの暮らしに浸透しています。その一方で、「シニア世代は現金払いを好むのでは」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
そこで、シニア世代における決済方法の実態や、キャッシュレス決済のメリットを探ってみました。

シニア世代とキャッシュレス決済の相性は?
「シニア世代は、若い世代に比べてキャッシュレス決済を敬遠するのでは?」という一般論は、はたして正しいのでしょうか。答えはNO!シニア世代とキャッシュレス決済は好相性なのです。
・店舗で小銭の計算が不要:
財布を開き、お札や小銭を取り出して支払う――高齢化により認知機能が低下すると、「お金の識別や計算」「指先を使う」行為が難しくなります。さらに、レジ担当者や後列の人に気兼ねして急ぐあまり、数え間違えたり、小銭を落としたりしてしまうことも。新型コロナ禍以降、現金に触れたくない人も増えています。キャッシュレス決済であれば、これらの煩わしさから解放されます。
・オンラインショッピングなら外出が不要:
外出やレジでの支払いが不要となるうえ、荷物を持ち帰る必要もありません。
・決済情報の通知で家族も安心:
現金と違い、決済情報が通知されるため、シニア本人が金融詐欺等の被害に遭っていないか家族も確認できます。

商業施設別シニア世代の決済事情
シニア世代が訪れる商業施設では、どのようなキャッシュレス決済が使用されているのでしょうか。
・オンラインショッピング:
家にいながら買い物できるオンラインショッピングでは、キャッシュレス決済がスタンダード。「クレジットカード」を使用する人が多数です。
・スーパーマーケット:
「現金」派が多く、キャッシュレス決済の場合は「クレジットカード」、次に「交通系以外の電子マネー」が続きます。
・百貨店:
「クレジットカード」決済でスマートに買い物をする人が多いようです。
(出典)「ヒトトキ」by三井住友カード https://www.smbc-card.com/mem/hitotoki/column/senior.jsp

多彩なキャッシュレス決済方法、どれがシニア世代向き?
近年、ますます多様化が進むキャッシュレス決済。「クレジットカード」と「電子マネー」がシニア世代に向いているポイントを確認しましょう。
・クレジットカード:
シニア世代が若い頃から使い慣れているのがクレジットカードです。スマートフォン用のアプリやQRコードが不要で、実店舗の買い物もサインのみでOK。シンプルに使えます。
・電子マネー:
多彩な展開を見せる電子マネーの代表例は、交通機関で使える「交通系電子マネー」、スーパーや百貨店が発行する「流通系電子マネー」、人口減少や高齢化の課題を抱える自治体や商工会議所等が主体となって発行する「地域電子マネー」、主としてスマートフォンと連動する「〇〇ペイ」などです。特に注目したいのが「地域電子マネー」です。ある地域では、加盟店での買い物で貯まる・使えるポイント機能を搭載したカードを発行。ポイントアップキャンペーンと年金支給日を同じ日に設定したところ、現金チャージ機にシニア世代が行列を成した事例が報告されています。

シニア世代とキャッシュレス決済、これからの課題
多くのシニア世代がさまざまなシーンで利用しているキャッシュレス決済。「現金」のイメージが強い商店街でも電子マネーが使用できる店舗が増えており、現金のように落とした小銭を拾おうとして、シニア本人や店員が腰を痛めてしまう心配もありません。今は現金派というシニア世代も、いつも利用する店舗でキャッシュレス決済が使えるようになったのを機に、キャッシュレス決済派へとシフトすることが考えられます。
店舗側は、業態や規模に関わらずキャッシュレスシステムを導入することで売り上げアップが期待できそうです。同時に、多種多様なカードやキャッシュレス決済に対応し、シニア世代が快適に使える体制を整えることが課題といえるでしょう。

さいごに
2022年4月現在、日本における65歳以上の人が総人口に占める割合は28.8%。4人に1人を上回る比率です。新型コロナ感染症の拡大がきっかけとなり、「オンライン診療」も増加すると予想されます。
時代に合った経済循環を生み出すためには、キャッシュレス決済があらゆる世代に浸透し、なおかつ、シニア世代がスムーズに活用できるかどうかが重要になるといえそうです。

 

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