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カードでお財布パンパンは過去の話?デジタル会員証のメリット

従来のカード会員証に代わり、スマートフォンのアプリを活用する「デジタル会員証」の普及が進んでいます。お札や硬貨の代わりにスマホアプリで電子マネーを使うのと同じように、紙やプラスチック製のカード会員証もデジタル化の時代を迎えています。
従来の「カード会員証」と「デジタル会員証」の違いやメリットを、カードを使う顧客とカードを発行する店舗それぞれの立場から検証します。

カードタイプの会員証の特徴と課題
カード会員証の素材は紙やプラスチックです。顧客は、カード会員証を持ち歩き、店舗で提示することで来店ポイントや購入特典を得られる反面、「財布の中でかさばる」「うっかり忘れてしまう」「汚れて字が読めない」「いつのまにか紛失した」といった経験をもつ人も多いのではないでしょうか。
店舗にとってのカード会員証は、ストックさえあればすぐに発行することが可能で、顧客の来店機会や購入金額アップも期待できます。ただ、顧客の情報管理、顧客の属性を活用した効果的な販促につなげるのは難しいのが実情です。

なぜ、日本は世界に比べてキャッシュレス化が遅れているの?
日本でキャッシュレス化が遅れている原因は以下の通りです。

  • 治安の良さ:盗難が少なく、現金を落としても返ってくる可能性が高い
  • 現金に対する信頼:偽札の流通がほとんどなく、現金に対する信頼度が高い
  • 店舗レジの発達:レジでの現金処理が速く正確なため、現金やりとりが比較的スムーズである
  • ATMの利便性:全国に数多くのATMが設置されており、現金を容易に入手できる

顧客から見たデジタル会員証のメリット
デジタル会員証はスマホのアプリに会員証の機能を持たせたものです。財布やカードホルダーに入れて持ち歩く必要がないため、「かさばらない・忘れない・紛失のリスクがない」だけでなく、次のようなメリットを得られます。

  • 購入履歴やポイントを確認できる
  • お得な情報を、メッセージやアプリ広告で受信できる
  • 商品や店舗情報を容易に調べることができる

店舗側から見たデジタル会員証のメリット
デジタル会員証は、カードを発行する店舗や事業者にとってもメリットをもたらします。
◇情報管理が容易に
・店舗のPOSや予約管理システムと連動することで情報管理が容易になる
◇顧客の使用率アップとリピート活用
・紛失や忘れるリスクがないため、利用率のアップやリピート来店が期待できる
◇会員情報を利用した販促の実施
・クーポン機能やキャンペーンとの連動
・顧客の属性に合わせた販促の実施も可能
◇広告予算を削減
・WEBや紙媒体の販促物に頼らず、アプリを使ったメッセージやキャンペーン情報を提供できる
その他にも、接触機会を減少するため、店舗と顧客双方にとって衛生面におけるメリットを得られます。

デジタル会員証導入のポイント
店舗がデジタル会員証を導入する前に、次の項目を確認しましょう。
1)目的を明らかに
デジタル会員証を発行した後、どのような機能を活用し、どのようなサービスを顧客に提供するのかを明確にします。
2)ユーザー情報の移行方法の明確化
カード会員証からデジタル会員証に移行するのには時間や手間を要します。移行をスムーズに進めるために担当者を決め、スタッフ間で移行方法を確認しましょう。
3)使用に不慣れなユーザーのサポート
スマホの操作に不慣れな顧客を想定し、デジタル会員証活用のマニュアル作成、カード会員証を並行利用できる期間を設けるなどの配慮も必要です。

さいごに
紙やプラスチックのカード会員証に比べ、スマートに持ち歩けるうえに、多彩な機能を搭載できるデジタル会員証。「新商品・おすすめ商品の案内」「広告やメッセージの配信」「オンラインショッピング機能との連動」といった活用が可能になれば、売上アップやリピーターの獲得につながります。
顧客と店舗の双方にさまざまなメリットをもたらすデジタル会員証は、今後ますます普及が進むと予想されます。

 

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