Column

『静かなる注文』が客単価を上げる!
お一人様が納得して1,500円払う『非対面アップセル』の心理

「ひとりでの利用客が増えてきた。でも単価が伸びない」 – この状況は、いま多くの飲食店で起きています。お一人様は回転が速く、客層も安定しやすい。にもかかわらず、注文が『いつもの一品』に留まりやすく、トッピングやサイドメニュー、セットに伸びない。結果として、売上の伸びが頭打ちになる。

ここで注目したいのは、単価が伸びない原因が『商品力の不足』や『接客の努力不足』ではなく、注文体験の構造にある場合が多いという点です。対面注文は、お客様に『急かされている』感覚を生みやすく、追加提案があると『断るのが面倒』になりやすい。結果として、無難な注文に収束しやすくなります。

本記事では、当社サービスのセルフオーダー端末『smooder』を活用し、お客様にプレッシャーを与えずに、客単価1,000円を1,500円に近づける『非対面アップセル』の設計を、現場で再現できる形で整理します。ポイントは『売り込む』のではなく、選ばれやすい導線をつくることです。


なぜ『非対面』が単価に効くのか(お一人様の心理

セルフオーダーの価値は、省人化や効率化だけではありません。お一人様が注文時に感じやすい心理的負荷を軽くし、結果として追加注文のハードルを下げます。

1.『納得して選ぶ時間』が、高単価な選択を促す

対面注文では、店員の視線や行列の気配が『時間の圧』として働きます。そこで人は、選択の質を下げてでも早く終わらせようとし、『いつもの注文』に戻りがちです。

一方、セルフオーダーなら自分のペースで写真や説明を比較できます。納得感が上がると、少し高いセットや追加を選ぶ抵抗が下がる。ここが単価に効く構造です。

2.『断る会話』がないと、追加は自然に増える

対面での追加提案は、ときにお客様にとって『断るタスク』になります。断る気まずさや会話の手間が嫌で、最初からシンプルに済ませる——特にお一人様で起きやすい現象です。
セルフオーダーは、『選ぶ・選ばない』の作業を画面上で完結できるため、断る負荷がなくなり、追加の抵抗が下がります。

3.写真が『説明』を肩代わりする

忙しい時間帯ほど、スタッフが丁寧に説明する余裕は減ります。ここで強いのが、写真の訴求力です。メニュー写真が整っているだけで、説明がなくても注文を検討する十分なきっかけになります。


『smooder』でつくる『1,500円』導線(現場で効く3つの仕掛け)

『smooder』は『置くだけ』で効果が出るものではありません。単価を上げるには、画面を『静かな接客台本』として設計します。やることは3つ。そして順番も重要です。

仕掛け① トッピングを『標準装備』にする

メインを選んだ後に、必ずトッピング画面へ遷移させます。そのうえで『トッピングなし(0円)』も明確に用意し、押し付け感を消しながら『検討の場』を作ります。

運用上のコツは、選択肢を増やしすぎないことです。おすすめは2〜3点に絞り、『人気No.1』を上部の目につくところに置く。迷う余地を減らすほど、追加率は上がります。

業態例で言えば、ラーメンなら味玉・のり・チャーシュー増し。定食なら小鉢追加や豚汁変更、カレーならチーズや温玉など、判断が速いものは、特に相性が良いでしょう。

さらに、トッピングの見せ方は『提案の仕方』そのものです。

  •  『一番人気』を一目で分かるようにする
  •  価格差が小さいものを上に置く(最初の一歩が軽くなる)
  •  写真は『量感』が伝わるものにする(届いた姿が想像できる)

『追加してもらう』という発想より、『追加を検討する流れを必ず通す』という設計に切り替える。この一手が、単価の土台を作ります。

仕掛け② 高単価セットを『見つけやすく』する

次に効くのがセットです。メニュー画面の目立つ位置(上部など)に、『お一人様限定!満足セット(1,480円)』のような写真付きセットを常に目に入る位置へ配置します。セットが売れない理由は、内容よりも『見つけにくさ』にあることが意外と多く、最初に目に入るだけで注文数が変わります。

設計のポイントは次の3つです。

  • 写真は『セットに含まれる商品が全部並んだ状態』で見せ、ボリューム感と満足感が一目で伝わるようにする
  • 説明は短く、『これ一つでちょうどいい』と感じられる一言にまとめる(例:『迷ったらこれ』『これで完結』など)
  • 価格は、単品で組み合わせた場合と比べて『この差ならセットにしよう』と思える形にする  例:『+300円で完成』のように差額が伝わる見せ方

また、セット名も重要です。『Aセット』より『満足セット』『ヘルシーセット』の方が、注文の意図が明確になります。『お一人様』という言葉を添えるだけでも、自分向けだと理解されやすくなります。

仕掛け③ 支払い前に『静かに』提案する

最後に、支払い前に低単価の追加を提示します。注文完了直前は『買う』気持ちが固まっているため、小さな追加が通りやすいタイミングです。

温玉・チーズ・大盛り、ミニサラダ・小鉢・スープ、ミニデザート・コーヒーなど、迷いが少ないものが向いています。出口導線と相性が良い店なら、テイクアウト用の焼き菓子も有効です。

このときの文言は、『押す』より『根拠を添える』のがコツです。
例:『一緒に頼まれています(人気)』、『あと1品で満足度UP』、『今だけ一緒にお得』。

強いおすすめより、静かな後押しの方がお一人様には効きます。

導入後の運用は、『2つの確認』で十分

導入後は、難しい管理は不要です。まず確認するのは次の2点で十分です。

1つ目は、トッピングが以前より出るようになっているか?
『トッピング画面を必ず通す』設計が機能しているか?

2つ目は、セットの注文が増えているか?
『目立つ位置に固定したセット』が見つけてもらえているか?

伸びが鈍い場合は、難しく考えなくて大丈夫です。

トッピングなら『おすすめを減らす』、『人気No.1を上へ』、『写真を差し替える』。

セットなら『写真を整える』、『名称を変える』、『説明を短くする』。

この程度の調整を、週に一度でも回すだけで改善します。

また、単価アップは積み上げるほど効きます。仮に、1人あたり+200円でも、1日60人なら+12,000円。月20日営業なら+240,000円。『小さな改善』が、しっかり利益に変わる領域です。

『単価』だけじゃない。現場の質が上がる副次効果

『smooder』導入の効果は、単価アップに加えて、現場の運営品質にも波及します。

注文取りの負担が減ることで、提供や片付け、清掃など『体験の質』に時間が回る。お客様はスムーズさを評価し、再来店の理由になります。結果として、単価と回転、満足度が同時に整いやすくなります。

『静かなる注文』は、単価アップの有効策

セルフオーダーは、人手不足対策の道具であると同時に、お客様への気配りにもなります。選ぶ時間、断る負荷のない環境、写真による分かりやすさ。これらが揃うことで、お一人様は『押されずに追加できる』状態になります。

もし取り組むなら、まずはこの3点から。

  • トッピング画面を必ず通す
  • セットを最も目立つ位置に置く
  • 支払い前に低単価の追加を提案する

お客様の立場になって、全てを考えていくことももちろん重要です。しかし、お客様の心理も生活スタイルも消費行動の変化とともに多様化しています。過去のノウハウに執着しすぎて、かえって選んだ施策が、お客様にとっての最善の策ではなくなっていることもあります。
これを回避するためにもデータをしっかりとひもときデジタルツールをうまく活用することも大事な経営手法となるでしょう。

『静かなる注文』は、客単価を上げるための現実的な方法です。店側が無理をせず、お客様も気持ちよく追加できる。その設計を、『smooder』で実現していきましょう。


Contact

サービスお問い合わせ専用ダイヤル 0120-805-803
ユーザー専用ダイヤル 06-4800-5710

受付   9:30〜18:00(土・日・祝は除く)

安心のサポート体制

システムサービスだけではなく、カード製造から販売促進の支援など
幅広い分野でのサポート体制で、導入企業様の負担を軽減します。