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廃れる地方活性化に活路を見出す、地域電子マネーと「熱意」

地域電子マネー「ゆきんこPAY」
うおぬまポイントカード会

「商店街が活性化しない」「ひとつにまとまらない」という課題を抱えていらっしゃる地方自治体様は、非常に多く見受けられます。過疎化や高齢化、働き手不足などの理由のほかに、小泉政権時代に行われた各地方自治体の市町村合併など、それぞれ非常に根深い課題を抱えていらっしゃいます。ご紹介する新潟県魚沼市様も、当時はそんな悩みを抱えておられた地方自治体のひとつ。今回は当社製品「SHIAGEL(旧・PRIMES)」をご導入いただき、「うおぬまポイントカード会」が立ち上がるまでの経緯と、地域と向き合い続けた弊社営業マンの思いを紐解きます。

地方自治体の合併。まとまらない商店街。廃れていく地域。
新潟県魚沼市、平成16年11月1日に合併して以来、思うように地域一丸となった施策ができない、活性化が遅々として進まない状況が続いていたといいます。人口約34,500人の地域には元々6つの自治体が存在しており、その中でも小出地区と堀之内地区には別々のカード会が存在していました。行政上の組織は魚沼市として統一していましたが、商業者の団体は統一していなかったため、行政と商業が一体となった事業ができなかったのです。実は全国の自治体のほとんどが行政は合併するものの、商業は合併できていないのです。
営業担当の鷲田はこう振り返ります。
「ほとんどの地方には、後継者がいないんです。つまり、若者がいない。商業者が手を取り合い、地域を活性化させることはとても素晴らしく、社会的意義の高い仕事なのに、なかなか若い人がその意思を継ぎ、行動するまでには至らないのが現実。
それはなぜか?ハードルが高いんです、“商業者が一体になってない地域”をまとめるということがとても大変なのです。
行政組織はひとつでも、商業者間の連携がない地域活性は非常に難しいもの。
それでも『自分が立ち上がって、地域をかえてやる!』と、地域の方々、特に商業関係者には思ってほしい。熱量もやる気もあるのにくすぶっている、そんな人たちにこそ地域のために立ち上がってほしい。最初に魚沼市を訪れた時も、そんな気持ちでいっぱいでした。」

一体化するの鍵は、地域電子マネー、そして思い。
「地域の活性化は難しいことではないんです。たった2人、できれば3人。地域のため立ち上がる有志がいれば出来る。要は「人」なんです」と語る営業担当・鷲田。
魚沼市で提案したのは、地域を繋げるポイントシステム「SHIAGEL(旧・PRIMES)」でした。
「単なるポイントカードシステムではなく、チャージ機能を伴う地域電子マネーが横展開すれば、地域の連携はぐっとスムーズになるのです。なぜならそのエリアで共通の通貨が動き出すから。地域活性にはこんな方法があるよ、皆さんの熱意はやり方次第できっとカタチになるよ、ということを伝えたかった。地域電子マネーが地域活性のキッカケになることを、辛抱強く伝えていったのです。」
営業担当・鷲田が大切にしたのは、こうした地域ひとつひとつとのコミュニケーション。
「地域活性にどんなツールを導入するかも重要なんですが、ともに仕掛ける我々の熱量も非常に大事だなと。実は魚沼市に提案の途中、競合他社が入ってきて、当社の手から離れる事態にもなったんですが、結局日本カードへ戻ってきてくださった。
商業者の皆さまが互いにいがみ合うことなく、街を盛り上げる気持ちをもって一丸となることで、行政からの支援もうけられるよ、一緒に地域を蘇えらせようよ、という思いを諦めずに伝え続けた結果かなと。ご理解頂き、ともに立ち上がって下さった魚沼市の皆さまにはとても感謝しております。」


(このチャージイベント3日間で延べ622人がチャージ)

プレミアムチャージイベントチラシ

国の施策とも連動。ロジカルかつ、エモーショナルに活性化を図る
システム導入を機に、地域連携も着実にすすみ、立ち上がったのが「うおぬまポイントカード会」。導入当初から地域電子マネーを実施する予定でしたが、スタート時はあえて実施せずに、国が行ったキャッシュレス還元事業終了後のタイミングを狙い、消費冷え込みを抑制する施策としてスタートさせました。最後に営業担当・鷲田はこう語ります。
「私たちは単に一過性の活性化なんて目指していないんです。極端なことをいえばツールなんて、本当はなんでもいいのかもしれません笑。
ただ、ひとつ言えるのは商業界はポイント制度から、チャージ機能付きの地域電子マネーへと確実にシフトしていくだろうな、ということ。多くの地域連携を目の前で見てきて痛感しています。地域電子マネーは、確実に地域活性化を牽引してくれる。そこに加えて商業者皆さまの熱意があれば、コロナ禍も向かうところ敵なし、です」
地方が変わった背景にあった地域電子マネー、そして人々の熱意。いつの時代も変化を起こす鍵は「人」なのかもしれません。

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